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St. Katharine's Dockで過ごす半日
2006年5月11日(木)
ロンドン・晴れ

今日は、学校のない日です。というか、試験期間に入っているため、来週の火曜日まで学校へ行く必要はないため、勉強場所から時間まで、よりきちっと自分で管理しなくてはなりません。

今日は午前中、自室でジャーナルを読む。「民族(ethnicity)」がテーマですが、いかに民族が政治に使われ、紛争の原因とまことしやかに語られてきたか、というお話がメインです。ブランチを沢山いただいた後、さらに読書。しかしその後睡魔に襲われ、1時間ほど昼寝。その後、これではいけないということで、外出しました。

外出先は、タワーブリッジのすそにある、セント・キャサリン・ドック(St. Katharine's Dock)。ここは風光明媚の言葉が当てはまるようなステキな場所で、人々の住まいと、ボートの停留所があります。観光客も多数訪れる場所で、いつも人々でにぎわっています。今日は天気もよく、色々なお店が店舗の外にテーブルとイスを出し、日光浴をしながらビールを飲む人を沢山見かけました。カメラを持っていかなかったから写真は撮影しませんでしたが、次回は撮りたいです。

そこにあるスタバの外のパラソルの下で、日光浴をしながら(もちろん、日焼け止めはバッチリ!)、キャラメルマキアートをいただき、本を読みました。でも、驚くほどはかどりました。外に出て人々の会話がBGMとなっても、集中できるものなのですね。場所を変えるのって大切。今度はボートの岸辺の周辺で、アヒルや白鳥に見守られながら、本を読もうかと思います。

3時間近く経って、ちょっと本から離れたくなったことから、散歩しながら、近所のWaitroseへお買い物に。果物が食べたくなったので、ブラックベリー、キウイ、グレープフルーツ、リンゴを購入。またリーク(leek)スープを作るためにリークも入手。フラフラ散歩して帰ってきました。

グレープフルーツは2kg単位でしか売っていなくて、8つも入っていることから、隣のフラットの日本の学生に4つおすそ分け。お互いに、あまりフラットメートに恵まれていなくて、助け合っている仲間なのです。ついでにキウイ1つも袋に入れて、お部屋の取っ手にかけてあげたら、部屋に来てくれ、そのまま彼の将来の話を1時間程聞いたりして、ブラックベリーを食べながら情報交換。

そしてこれまで、図書館の前でバッタリ会うと一緒にお茶をしていた、クレメントからメールがあり、近いうちにお茶をしよう~、ついでに先日返事を先延ばしにしていた、「日本とドイツは、なぜ軍国主義から、民主主義への転換を成功させることができたのか」の質問に対する回答を教えてね、だって。Σ( ̄□ ̄;)忘れてた! 返事は明日の朝にして、これからもう少し勉強を頑張ろうと思ったのでした。
# by gwenlondon | 2006-05-12 06:54 | ロンドン一般
今日も学校にε=ε=ε=ε=ε=┏((( ^o^)┛
2006年5月10日(水)
ロンドン・晴れ

今日は、再びexam writing classに参加するために学校へ、それから図書館で調べものをした後、クラスメートにノートを返すために会いました。

試験の受け方講座のクラスでは、実践での時間配分に基づいて、エッセーのイントロ部分を書かせたり、構成方法や採点者の視点を教えてくれたりと大変興味深いクラスです。クラスは2時からだけど、1時半前に到着、空き教室でクラスが始まるまで、ジャーナルを読んで過ごしました。

講座の後、学内にあるいくつかの図書館の1つに行きました。ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw)というアイルランドの作家の名前を冠した図書館で、とても静かできれいなところ。こちらでは前学期まで毎週音楽コンサートが開かれていましたが、今は試験期間ということもあり、学生が何人か、ソファに座って勉強をしていました。そこで、同じ職場の違う国で働いている人と再会。彼女はすでにアメリカで公衆衛生のマスターを終え、10年働いて再度大学院に復学という、強者です。静かな図書館だったので、笑顔で会釈だけして、こちらで1時間ちょっと読書。

上記の空き教室での読書も、図書館での読書も、すごいはかどりました。場所を変えるだけでも、全然違うのですね。

それから、ジーンと再会。
ジーンがカフェラテをご馳走してくれて、学校のメインビルディングの前で座り込み、1時間ほど語っていました。話の内容と言っても、アメリカは帝国だろうかという議論(かいつまんで言うと、ジーンは、過去の帝国(ビサンチン、ハプスブルグ、イギリス等)のような帝国主義、植民地主義的な要素を持っていない、つまり他国の領土を支配するということはしていないから、アメリカは帝国ではないという意見。彼はアメリカ人なので、アメリカを擁護するのは当然ですね。私は実はそれに賛成なのですが、それではつまんないから、反論。つまり、過去の帝国が持っていた要素を持っていないからといって帝国ではないと言い切れるだろうか。新たな種類の帝国という見方もあるのでは。例えば、アメリカは圧力を使って、暗に他国の行動や運命を決定している。世界中に基地を持ち、グローバリゼーションを活用している(グローバリゼーションは、政治的に中立的なプロセスではないから、アメリカなどの自由民主主義国家が自国の力を広める要素として利用していると言える)が、それは間接的な支配では)、卒業後どうする?という話、途中でヴァシリも参加し、択捉は日本のものとか、何とかという冗談めいた話、「コネの作り方」というセミナーがPh.Dの学生向けにやっていたらしい、などの情報交換をしてきました。

ジーンは、知り合いの中でも紳士な人です。建物の外側にある階段に座って話すときも、自分のノートを出して、この上に座りなさいって。それはダメだから、と学内のチラシを探して彼に渡しましたが、いつもこういう調子です。彼には、知り合いも多く、クラスメートだけではなく、学食の給仕の方がたも、彼のことを知っています。でも、本人は「本当は外向的(extrovert)に見せるのは疲れるけれど、こうしていないと人が周囲にいてくれなくなるから、頑張っている」という話を時々ボソっとします。彼の無理具合を時々垣間見るので、言っている意味が分かります。

クラスメートや寮生に会っても、皆んな驚くほど元気で、沢山話しかけてくれますし、一緒に料理をしたり、買い物したりすることも日々ありますが、一人で外国で暮らし、一人で勉強していることから、一つ一つの出会いがとても大切な物になるのかなとも思います。仲間意識も強いのでしょうね。私にとっても、学校や寮での一つ一つの会話がとても大切だし、温かい思いをする機会でもあります。そして、彼らとは試験が終わったら離れ離れになるけれど、志の近い人とはきっと、つながりを保てることでしょう。ともかく、勉強は一人でするものであり、いつも人々と群れてもいられませんから、仕方ないですね。
ともかく、何となく彼に同意しつつ、ジーンのご苦労を察してみたりしたのでした。

1時間ほど語り、そのまま歩いて帰宅。途中であまりにおなかがすいたので、スーパーMarks and Spencerで菓子パンを1つ購入し、例によってロンドン市庁舎の前のベンチに座って、ハトにもおすそ分けしながら、パンを食べたのでした。

さて、もう一息頑張ります。

今日も学校にε=ε=ε=ε=ε=┏((( ^o^)┛_a0055525_1110756.jpg
寮の近所。「ブリジットジョーンズの日記」に出てくる、ブリジットの彼氏であるマーク・ダーシー(コリン・ファース)もここに住んでいることになっています。
# by gwenlondon | 2006-05-11 09:36 | 勉強
通学路で見られるお花たち
ロンドンの通り沿いでは、色とりどりのお花に出会えます。今回は、いつもお花の絶えない聖ポールカテドラルの前に広がるチューリップの列と、キャノン・ストリート(Cannon Street)沿いにある小さなお花畑の、シャクヤクです。

(学校からの帰り道では、いつもフリート・ストリート(Fleet street)を通り、聖ポールズ・カテドラル(St. Pauls Cathedral)の前を通過しています。)

通学路で見られるお花たち_a0055525_6555868.jpg
教会の前にはいつも、お花があります。この前まではスイセンだったのだけど、今はチューリップ。土に根付いているから、お花も長持ちするのですね。見る人の心を癒します。

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シャクヤク。大輪の花を咲かせています。

通学路で見られるお花たち_a0055525_6565534.jpg
(クリックすると、画像が大きくなります)
このシャクヤクは、2004年10月に、島根県やつか町(谷塚? 八塚?)から贈られて来たそうです。島根県の県花ですって。

ここは学校へ行く際にはいつも通っていたのに、見かけたことがありませんでした。でも、今日たまたま、とっても大きくて、きれいなピンクの立派なお花が咲いていたので、目に入ったのです。自分の現在いる異国が、遠い故郷とつながっているのを見つけて、幸せな気持ちになったのでした。

とても立派な、しゃくやくでした。

日常の一こま
# by gwenlondon | 2006-05-10 09:25 | 今日の出会い
Revision session
2006年 5月 9日(火)
ロンドン 晴れときどき曇り

今日は「Conflict and Peace Studies(紛争と平和研究)」コースの復習クラスがありました。

このクラスでは先生が教壇に立ち、試験対策のためにどうやって勉強するかを概説、その後、学生が試験について、質問をするというクラスです。勉強の復習をやってくれるのかと思ったら、様子が違ったのはちょっとガックシ。

先生が基本的に話していらしたのは、
「demonstrate what you learnt and internalized. Quality not quantity.」

・質問が何を聞いているのかを明確にすること。
・答えは明確に書くこと。基本的に回答は4種類ある。
 -Yes
 -No
 -Yes, but...
 -No, but...
・質問を答えるに際し、問題の背景、明晰さ、問題の提示、議論をすること。
・事例(例:ルワンダの虐殺、リベリアでの反乱…)を使うこと。
・1時間で1問を解くのに、知っていることを全て書くのは無理であること。
・たくさんの本を参照することは重要だが、同時に「自分はどう思うのか」を書くこと。
・過去の問題の回答をの丸暗記は、絶対にしないこと。それは使えないような問題を作っているため。

なお、過去に人気のあった質問は、
・貪欲と不満(Greed and Grievance)
・ナショナリズム(Nationalism)
・第三者による仲裁(Third party mediation)

何気に、私がすでに立てた勉強計画のものと重なっていたので、良かった☆

学校があると本当に嬉しいです。授業後の教室で、クラスメートと、元気~?と互いの腕を叩き合ったり、勉強のことを聞いたりして。人との交流がやっぱり大好きなのです。今日もクラスメートと、以前からしていた勉強会の具体的な話を進めました。来週には始まります。メンバーは皆んな、私の同業他社系の職業経験のある学生たちで、つまり、全員そろって熱い理想を持ちつつも、大変現実的。まぁ、それはそれで、私の立場を強固にしてくれるのでよしでしょう。

クラスが終わって帰路についたのですが、なんだか皆んなと会えて、楽しくって、にやけて歩いて帰ってきたのでした。

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# by gwenlondon | 2006-05-10 09:11 | 勉強
元上司からのメール
2006年 5月 8日(月)
ロンドン・曇り

最近は、昨年夏まで働いていた職場の方からのご連絡を相次いで受けて、ちょっと嬉しく思っています。

先週は同じオフィスの一番年上の女性(=オフィスで一番長い人)から、職場の近況に関するおはがきをいただきました。私が離れる1年前にやめられたトップが亡くなられたことから、2人のボランティアの方がご結婚されたとか、年に一度の大イベントがそろそろ来るよ、とか、そういうお話。私も昨年の今頃、目の色変えて、頑張ってたなぁと思い出して、ちょっとホッとしました。おはがきを書いてお返ししないとね。

一人のボランティアの方が、ご主人の転勤に伴い、広島へ引っ越されたとのおはがき。彼女は私の自宅のご近所に住んでいたこともあり、異動は少し寂しいですね。ボランティアの方々もいい人ばかりで、一緒にランチしたり、友達みたいに付き合ってもらっていました。

そして、今日は元直属の上司からの連絡をもらいました。

彼女は、やり手でバリバリの、超優秀な人。この人のおかげで、私はその職場で採用され、給料を上げてもらい(笑)、私の育つスピードにあわせて仕事を割り振って、色々教えてくださった(というか、「私の背中を見て育って」と言う感じだった)方。でも、大きなプロジェクトの前に、余裕をなくして、冷や水(というか、氷水)を浴びるような目にあったり、「エッ?!それはないよっ!(ToT;)」という思いもさせられ…、今となっては、何もかも丸ごと全てよき思い出であり、経験です。おかげでかなり大人になりました(笑)。氷水は人を強くします。

彼女からは職場の問題から、ポジションの転向・転職希望の意思まで、在職中からお話を伺っていました。真面目な方だけど、冷静に色々見極められる方でもあり、反面、職場のあるべき理想を高く持っていた方でもあったから、色々と葛藤も大変だったみたい。つまり、政治(politicというか、駆け引き)的な環境で、理想を進めることがとても大変で、頭を抱えていたようでした。

あれからずっと、お仕事に励みながらも、活動を頑張ってらっしゃるのだと思うと、すごいですね。地道な努力、私も見習って、現在の試験勉強に同じようにそそがなくてはなりません。

職場では、妹みたいにかわいがってくれたことから、希望の道に進めることを願うばかりです。彼女とは、いつも近くにいたことから、戦いも、団結も、ショックもあったけれど、結局彼女のおかげで今の自分がいる。そういった気持ちは忘れてはいけませんものね。

と、今日はそんな彼女のことを思ったのでした。
# by gwenlondon | 2006-05-09 05:05 | 生活
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ロンドンに留学していた大学院生です。こちらで見た面白いもの、経験を記録してきましたが、帰国により、ロンドンからの発信は終了となります。これまでありがとうございました。m(_ _)m
by gwenlondon