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試験初日終了!
6月 8日(木)
ロンドン 晴れ

初日の試験、終了しました。ヾ(≧▽≦)y イャッホーイ♪
一番重要な「質問に答える」ことはできたので、よかったです。そして、準備して覚えたことは、ほぼ出し切りました。それが正しい回答であることを信じつつ、という思いです。

今日の試験は朝10時からで、3時間で3問に解答するというものです。家を8時半に出て、地下鉄で学校へ。学校の近くのカフェ「Caffè NERO」で、間違って炭酸入りの水を買い、それを飲みながら最後の復習。試験15分前に、移動。試験会場で久しぶりに会うクラスメートたちと、試験前に再会を喜ぶのもつかの間、互いに「落ち着こうね、good luck!、大丈夫、大丈夫」と、全般的に皆んな落ち着きなくって、ソワソワ、ドキドキ、ハラハラ。試験前最後のハグとかいって、意味不明な言動を取る周囲の人々とハグし、3時間を一気に過ごしました。一番のネックだった「国際関係論」の試験が終わり、ホッと一安心です。でも、ネックの科目にパワーを割き気味だったため、他2科目を少し心配…(-_-;)。

試験問題は回収されたけれども、12問から選んだ3問は;
・アメリカは21世紀最初の失敗した帝国である。真実か。
・今日、国際関係において、個人が主要なアクターである国家のポジションを取って代わろうとしている。論ぜよ。
・文化が冷戦後の紛争の主な原因である。論ぜよ。
ちゃんと準備したもんねー☆ (@ ̄▽ ̄@)フフフーッ

試験が終わり、クラスメートから「試験が終わったし、飲みに行こう!」という声がいくつか上がりましたが……、試験が1つ終わっただけで、もう飲みに行くって、何故そんなに余裕?! Σ( ̄□ ̄;)ガビーン

無論、真っ直ぐ帰ってきました。次の試験まであと少し。

(次の記事に続く…。今日は記事が二つあります)
# by gwenlondon | 2006-06-09 00:50 | 勉強
紆余曲折を経て得られるもの
6月1日(木)
ロンドン 曇り

ああ、もう6月ですね。梅雨の時期。ロンドンは梅雨とは関係なく曇りが多いですが、1年の折り返し地点なので、これまでの5か月、プラスロンドンに来てからのことを振り返りたくなります。

「国際関係理論」の試験は来週の今日。嗚呼、大変~(T_T)。

ロンドンで大学院生になる前に在籍していた職場の人たちは、職員もインターンもほとんどが大学院、しかもイギリスで勉強していたこともあり、進学前には彼らに話を聞いていたのですが、誰もが必ず言うことは;

:「当時は、もう2度と勉強しない、と誓うくらい辛かった。」

という言葉。今、似たような気持ちを持っています(ToT)。
しかし彼らは同時に;

:「でも、あの時の、ガムシャラに髪を振り乱して必死に勉強した時期に、戻れるものならもう一度戻りたい」

とのこと。
修士課程には、中毒性(not 常習性)があるようですダメダメ、危険! 近づくベカラズ!)。この気持ちも、3分の1くらい分かります(きっと、試験も修士論文も終えたら、半分理解できるようになることでしょう)。

なぜか3分の1理解できるかと言うと、今なら勉強の仕方が分かるので、こういった「ルール」を身をもって理解した上で、勉強できたならば、より良い成果を得られるだろうということ。また、一度社会人になると、大学のときにもっと勉強しておけばよかった!と思うことが時々あるように、勉強欲が沸くのかもしれません

大学院生活、最初の数か月は、勉強の進め方は、暗夜行路でした。ただ、「課題図書を読」み、その「要点メモを作」り、「授業に出」て、でも訳の分からない用語を使う教授の「レクチャーを聞いてノートを取」り、課題図書を読まないと授業は理解できないので「予習をして、復習はしない(復習は、冬休み、イースター休暇、試験前にすること)」。

初めて外国の教育システムの中で勉強する人はきっと皆んな、同じですね。上記の「 」は、スーパーバイザーが、懇切丁寧にアドバイスしてくれたことですが、それを言葉通りに実行しても、しっくり来なかったし、効率的にできているのか、手探りの日々。

今年に入り、読んだ資料のノートを取るコツ・方法、授業で先生が説明する言葉の要点は何か、少しづつ分かってきました。特に、こういった作業には、慣れが必要で、慣れるためには時間がかかるということ。だから、いきなりできる訳がなかった。

ちなみに、上記について、読解力とリスニング力は当然関わって来ますが、英語力だけの問題ではありません(入学申込の際、論文と、TOEFL(CBT267点以上)審査がある)。どの学問分野も、その分野特有の、複雑怪奇で、普段使われない単語や言い回しがありますが、それに慣れる必要があります。国際関係の場合、英文の構造自体、変です。それにある程度慣れても、訳の分からない資料はあります。

実例1:クラスメートの国際関係の学んだことのない、アメリカからの学生(当然英語が母語)が、私に「授業、理解できないのだけど…」と打ち明けてきた(しかも今から1か月半程前…)。

実例2:先生が「書いた本人にしか分からない論文を発表し、何の意味があるのか」と課題図書に挙げられている資料の作者を授業中に批判。

大学院の、自分の周囲の人たちに関して言えば、先生も学生も素直で、見栄を張って分かったフリをしない人がほとんど、良いことです。
(追記:ちなみに私も、分からない科目は、捨てています…。1年弱で1つの学問分野を修めるのは、到底無理です~)

実例3:Oxymoron、Ontology、Epistemology、Pluralism…。一瞬 どこの国の言葉か迷いますが、英和大辞典に載っています。

試験勉強も3月から進めていますが、本当に効率的になってきたのは5月の初めくらい。効率は段々上がっています。試験勉強も慣れが必要みたい。

こうやって、授業や自分での勉強、修士論文を書くことを通じて、漠然とした問題の要点を理解する訓練、複雑な問題を筋道をひいて説明する訓練、自分の意見を持つ訓練、をしていると思うと、この、辛いときもいつかどこかで役立つのでしょう。(むしろ、上記のような単語は多分、普段の生活・仕事で使わないけれど)、紆余曲折や格闘を経て、得られるものは、副産物も含めて、きっといいもののはず!

と信じつつ、来週の今日から始まる試験、迎え撃つ準備をするため、勉強に戻ります~。
紆余曲折を経て得られるもの_a0055525_739527.jpg
昨日(5月31日)のロンドンの青空。カモメやハト、青首カモなどは、この空を飛んでいます。タワーブリッジの真ん中にて、東を望む。

# by gwenlondon | 2006-06-02 07:47 | 勉強
今日の出会い -5-  ~ 白鳥 ~
5月28日(日)
ロンドン 曇り時々晴れ

勉強一筋生活を送っております。昼寝もしない生活です。緊張感が出てきたみたい。あと10日と少しで、卒業試験初日ですからね。

そんな中での気分転換といえば、他のインドの学生のフラットで夜中に語るとか、インドの学生しかいない夕食会に一人参加するとか(おかげで英語のアクセントが、最近インド風になってきました…"なまり"って移ります…)、近所を散歩するくらいでしょうか。

夕方、買い物ついでに、もはや庭のような存在になってきた、セント・キャサリンズ・ドック(St. Katharine's Dock)に行きました。数日振りです。週末ということもあり、また気候もよかったことから、たくさんの観光客が散歩していました。
今日の出会い -5-  ~ 白鳥 ~_a0055525_7283932.jpg
船で一杯をしているグループも多くあり、平和な週末でした。

今日の出会いは、セント・キャサリンドックの主(ぬし)、白鳥です。
今日の出会い -5-  ~ 白鳥 ~_a0055525_7165522.jpg
自分だけの巣をもっています。

この白鳥はとても悪い子で、近くに他の鳥が近づくと、威嚇して蹴散らします。ワラぶきのおうちももちろん、自分だけのもの。

わがままなのはたぶん、
・テムズ川で公式に飼育されている88羽の白鳥のひなが、エリザベス女王の所有であることから、同じ白鳥として誇りを持っている(女王80歳記念サイト Fact78より)、
・身体が大きいから強く振舞える、
・人々に人気なのを知っている、
ためかと思われます。
今日の出会い -5-  ~ 白鳥 ~_a0055525_7192377.jpg
エサを食べに、ワラのおうちを離れたところ。やっぱり大きくてキレイですが、本物をよく見ると、目が小さめで、実は顔が間の抜けた雰囲気でもあるため、愛嬌も感じます。

しかし、背後にハトが来ようものならば、
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身体を動かさず、長い首を最大限生かして、威嚇します。悪い子。

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観光客にも、このドックに船を所有している人からも大人気で、エサはかなりもらっています(証拠写真)。水面に浮かぶ姿は、優雅です。

なので、私はえさを与えません。ニヤリ( ̄ー ̄)その代わりに、他のカモや鳥たちにパンをあげます。
今日の出会い -5-  ~ 白鳥 ~_a0055525_724288.jpg
参考:さっき白鳥がいた場所に来たアヒル。誰もえさを与えず、笑顔で見つめるだけ…。見た目が優雅じゃないからって、不公平よっ(ノ_<。)。グスッ... もう少し首が長かったらよかったね...色は同じなのに...。

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なお、白鳥の足は大きく、黄色ではなく黒いです。ブーツを履いているみたい。おしり振りながら、ペッタンペッタン歩く姿は、やはりかわいいです。

今日の出会い -5-  ~ 白鳥 ~_a0055525_7352148.jpg
ちなみに、この丸いスターバックスで、よく勉強していました。このところ、あまり来ていません。また来ようかしら…。
# by gwenlondon | 2006-05-29 07:50 | 今日の出会い
今日の勉強場所、他
5月25日(木)
ロンドン 朝は雨、午後から晴れ時々曇り

最近は、“知っているけれども、入ったことのないカフェ”を訪問して勉強することも、1つの楽しみです。
今日の勉強場所、他_a0055525_426953.jpg
今日は、キャノン・ストリート駅(Cannon Street Station)入口にある、スタバへ。写真は店内から外を望んだ様子。…普通のオフィス街ですが、大通りの奥に、セント・ポールズ・カテドラル(St. Paul's Cathedral)の頭が見えますよー。

現在は、「アメリカは帝国? 覇権国家?」について復習しています。今日でこれは終わらせられるでしょう。内容は理解し、自分の意見もあるのですが、input したものを上手に output できるようになるためには、書く練習もしなくてはなりません。

このところ、ある科目の理論と、他の科目の議論とのつながりを感じながら読書が進むので、嬉しいです。

説明しやすい例で言えば、『国際関係理論』で勉強する「文化/文明が紛争の主な原因であるか」という質問に対し、Noと答えるとしても、その理由として、ちがう科目である『紛争と平和構築』で学んだ、「欲望が紛争の主な原因である」という議論の存在を利用し、この質問に反論することが可能です。欲望は全ての人間が持っていて、それは文化の違いとは関係ない問題だから。

例えば、ハンチントンの「文明の衝突」では、冷戦後の世界には、異なる文明(というか文化?)7~8コが存在し、紛争は文化圏と文化圏の接する場所で発生するという議論をしています。世界を7~8に区分けする大雑把さ等は、さておき、「紛争と平和構築」分野では、「欲望」が紛争の原因であるという議論を前提に、授業が進みます。例えば、実際に世界中で発生している紛争を見ると、その多くは、民兵などの支配下にあり、かつ国際的な貿易ネットワークの存在する場所で発生し、戦争経済を生み出しています。民兵は、略奪から利益を得るし、国は対立関係にあるグループを暴力で押さえ、支持者に利益を与え、資源へのアクセスを維持を図ろうとする。このような状況下で、内戦を終結させるのは困難です。というのも、紛争に勝利することが、紛争当事者にとって望ましいとは限らない、つまり、戦争が長引けば長引くほど、紛争当事者が利することがあるため。こういった「戦争経済」が成立する環境と、人間の欲望が、紛争の原因になっているという話です。

ある授業で学んだ知識をそのまま、他の授業の試験に利用することは、可能とされているので、今試験勉強のために復習している科目の多くを、そういったつながりを重視して勉強しています。試験、ちゃんと合格して、卒業できるといいな~と思います。
# by gwenlondon | 2006-05-26 04:51 | 勉強
最後の授業
5月23日(火)
ロンドン 曇り時々晴れ、
所によりにわか雨

最近は、勉強一筋の生活です。なのに、他学科の人は、どんどん試験を終え、『遊びに行こうよ』コールが少しづつ増え、誘惑を振り払っている日々です(T_T)。このところ、ロンドンはお天気があまりよくなくて、今日は午前中に晴れ間が見えただけ。イギリスは水不足という話を聞きましたが、こんなに雨が降るのだから、解消されるといいなぁと思います。

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最近のロンドンは、こんな空模様ばかり。本日(23日)14時半頃、ミレニアムブリッジ(Millenium Bridge)から望む、セント・ポール・カテドラル(St. Paul's Cathedral)。

今日は最後の復習クラス(revision session)がありました。
最後ということで、クラスメートに会えるのもほとんど最後。あとは試験日に会ってお別れです。

特に今日のクラスは、一番好きな授業のクラスで、且つ、気の会うクラスメートたちのいるクラスでした。このクラス全体の学生の中でも、アジア人はたぶん私一人、残りは皆んな、欧米人+トルコ、イスラエルの人たち。おかげでセミナーで私が手を挙げると、他に手を挙げている人はそろって手を下ろし、アジアンな視線で見た意見をじーっと聞いてくれ、時には驚いてくれ、ちょっと嬉しかったクラスでもありました。一緒に勉強会をして、会うたびに励ましあえていた人たち。

国際関係理論のクラスと異なり、この授業「紛争と平和研究」は、目的意識の強い人が集まるクラスだったようです。というのも、この授業で扱う問題に関わる過去の職業経験を持っている人たちばかりで、それは最初の授業での自己紹介で明らかになり、気楽に来た人たちを威圧するらしく(←他の授業のクラスメート談)、必然と関心の強い人たちだけがセミナーを取ることになります。そういった仲間意識が生まれたのは、この科目を勉強する意識の強さも関係していたのかもしれません。

今日は、最後の最後である事実を伝えてくれた人がいました。
その人は、昨年まで大阪で働いていたのですって! 同じクラスだったのに、ずーっと言わず、今日初めて、「オオサカノ、エイコクリョウジカンデ、ハタライテイマシタ。」と告白しました。

大阪弁を話すイギリス人。彼の言葉は、聞きなれずキュートで、笑いました。本人も、それがキュートなのを知っていて、ポロポロと話していたので、確信犯。

何でこれまで教えてくれなかったの! と聞いたら、日本語がヘタだから内緒にしていたと…あと、言う機会を逸していたと…。Hummmmm... まぁそういうこともあるということで、お互いに連絡先を交換し、歓談して別れを告げたのでした。

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本日20時半頃、ロンドンブリッジ(London Bridge)から見る、橋げたを上げるタワーブリッジ(Tower Bridge)。最近、橋げたが上がる所を、よく見かけます。
追記:タワーブリッジの橋げたが開くスケジュールはこちら

ロンドンの日の出は4時台に、日の入は明日から21時台。新しい体験で、考えるだけでウキウキ嬉しいですヾ(≧▽≦)ノ。だって実際、勉強で少し夜更かしすると、もう空が白んでいることがあるのですもの! いつか白夜の国で白夜も経験してみたいものです。
# by gwenlondon | 2006-05-24 07:24 | 勉強
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ロンドンに留学していた大学院生です。こちらで見た面白いもの、経験を記録してきましたが、帰国により、ロンドンからの発信は終了となります。これまでありがとうございました。m(_ _)m
by gwenlondon