この3日間、エッセーの作成のため、ほとんど自室に閉じこもっていました。
人がひんぱんに行き来する図書館では、何かを書くという作業に向いていないためです。最近フラットメートも静かだし、環境もとても良いです。
とはいえ、勉強に打ち込んでも、エッセーの進みがあまりはかどらず、やきもきしている日々でもあります。でも、これも自分の中でちゃんと整理することが、大学院生の修行の1つなのでしょう。
昨日、親友と電話して、エッセーに取り掛かって2週間近くになるのに、まだ書けていないのよ…と、ちょっと弱音を吐いたところ「限られた時間しかないのだから、その範囲内でやり遂げるべき。仕事だって、同じ。限られた時間で出来る範囲の事をしなくてはならない。どんなものにだって納期があるのだからね。」とのこと。
勿論その通りです。正論。何らおかしくない。
その人には以前から弱音を吐けば「留学という道を選択したのは自分でしょ」と言われるので、ちょっと弱音をこぼせば、厳しいことをいわれるのを知っていたのですが、やっぱ言ってしまうのです。人ですもの。
もちろん、留学の道を選択したのは自分。仕事であれエッセーであれ、納期のあるものについては、それに間に合うようにすべき。無論全て正論。その通り。
しかし、機械のように、経済学者のように、いつも理論的かつ合理的に動けたらいいのだけれど、人間なので、少し弱音も言いたくなってしまうのです。異国で一人で頑張っているつもりですし。何故この大学院は私を入学させたのだろう、とまで思うくらい詰まっているときには特に。仕事をしていたときは、仕事そのものに対してこういう弱音をもったことがなかったけれど、これって、勉強だから生まれるものなのかな…。
とはいえ、こういう心に生まれた小さなスキ(?)についても、自分一人でちゃんと片付けて、クールに生きていかなくてはならないですね。
それに、確かにこんな弱音を言われても、困るでしょうし。相手だって、この会話から私が何を求めているのか、分かりずらいですね。励まし? お叱り? ただ聞いて欲しいだけ?
…たぶん聞いてもらって、励まされたかったのでしょう。ということを言っている時点で、甘えが入っていることも、自分で理解しております。
今日は図書館で取り寄せをお願いしていた本を取りに行きました。お天気も良く、週末の金融街シティには車もあまり通らないため、大通りでも空気はキレイ。図書館で本を受け取って、そのまますぐに寮に向かって帰宅したのですが、テムズ川上空の世界を、一羽で悠々と飛ぶカモメをみて、何故か一人、涙を流したのでした。