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インドから来たバール、タコに出会う
7月15日(土)
ロンドン 晴れ

* タコを見たことも、食べたことも無い、インド人バールの経験 *

バールはインドから来た学生で、情報システムの修士号の勉強をしています。gwenとは、寮内にあるコンピュータールームで出会って以来、とても仲良しのお友達。土曜日はお天気もよかったので、バールは、マーケットへ行こうと思い立ち、2人でボローマーケット(Borough Market)へ出かけました。

* ボローマーケットの詳細についてはこちらの過去のブログから

マーケットでは試食のチーズやら、パンやら、ジャムやら色々とあるので、マーケットをブラブラしながら食べ歩き。野菜などの葉物コーナーには、みずみずしい夏の野菜が所狭しと並び、季節感一杯です。魚介類コーナーも訪れました。
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サメなどの興味深い魚がある中、バールはある奇妙な物を見つけました。

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こちら。タコ(octopus、蛸、章魚)。

「これは何かしら、いやねぇ、食べられるのかしらねぇ。」とgwenに質問。「これはタコ(octopus)だよ。日本では普通に食べるよ」との答えに、「これが噂の Σ( ̄□ ̄;)ガビーン」、という雰囲気に(でも表情は変化させず。さすが大人)。「足は何本あるのだろう、毒があるのでしょう、どうやって食べるの?、イカって見たことある?」などの質問を浴びせ、gwenはそれらに答えた後、「今日の夕食に炒め物か、トマトスパゲッティを作ってあげる」と提案しました。バールは日本の食文化を否定しては失礼と思ったのでしょう、OKと、快く了解してました(快く、でも目の色は「OKと言って失敗だったかも…」と言う感じ。それを見てこちらは終始笑いっぱなし!)。タコの足を一本購入、2.5ポンド(≒520円)。
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タコの足とネギの炒め物
材料:
 タコ足 1本
 ネギ(Spring onion) 1束
 ニンニク 2かけ
 塩・コショウ
 油

タコは初めてのバールに、塩でタコ足を揉んでもらい、臭みとヌルヌルを取ってもらいました。このモニョモニョした感覚は初めてだったよう、バールは沢山写真を撮りました。故郷のお母さんにタコを食べた、とメールで送って見せるそうです。

インドから来たバール、タコに出会う_a0055525_755597.jpgできあがり。

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他にもサラダやダンドゥーリチキンなどがあります。

料理前にバールは、インターネットで本当に毒がないか、どんな栄養があるのかを確認したそう。タコには鉄分が含まれているよ、と栄養価に関する知識を食事中に説明してくれました。また食べてみると、タコは弾力があり、そのエキスは美味しく、ご飯にとても合うことが分かり、バールは大満足。一人でほとんど平らげたのでした。

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gwenの学んだこと(lesson learnt):

1.日本から来た人からしたら普通の食べ物であっても、国が変われば、「日本人は奇妙な物を食べている」と思われることがあるということ。(フランス人が、カエルやウサギ、野バトを食べるのを、Σ( ̄□ ̄;)えーっ!と思うように。)

2.しかし、ちゃんと調理してあげたり、言葉で説明すれば、食文化に対する理解を深めてあげることもできるということ。逆に、自分が変わった食材に出会っても、受け入れる心を持つこと。(でも、ヘビとかは絶対無理…)

3.日本の外の視線から見たら、私たちはもっと他にも何か、不思議な物を食べているに違いないですが、自分の視点からでは分からない それ を発見するのはとても楽しい♪、ということ。自分の持つ常識が、違う視点から見たら常識ではないことを知るのは面白いですね。
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* 食べやすい方がよいかなと思い、本当はタコとトマトソースのスパゲティを作ろうと思いましたが、和風で食べたいということで、こちらを作りました。次回は、洋風で挑戦! こちらのサイトを参照させていただきました。ありがとうございます。m(_ _)m
シンプルにおいしい、毎日
by gwenlondon | 2006-07-17 08:02 | 生活
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ロンドンに留学していた大学院生です。こちらで見た面白いもの、経験を記録してきましたが、帰国により、ロンドンからの発信は終了となります。これまでありがとうございました。m(_ _)m
by gwenlondon