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竹島って、日本にとって何?
この数日、関心を持っていた問題があります。それは「竹島問題」。

きっかけは、毎日配信されるBBCのハイライト記事。BBCは、メールを登録すれば、指定した時間に、その日・その時点での世界でホットな問題のヘッドラインとURLを、メールで送ってくれます。そこで竹島の問題を発見。日本側の意見を英語で入手するチャーンス☆( ̄ー ̄)ニンマリ、と思ったのですが…。

驚くべきことに、BBC記事には、日本のポジションや意見は、何1つ書いてありませんでした。掲載されているのは、韓国の主張だけ。どうして?!

参照(英文):
BBC4月19日付け、配信記事「韓国、日本の島に対する動きに憤り」
BBC4月25日付け、配信記事「韓国、島を巡り日本に警告」

日本の新聞社のサイトを見ても、日本のポジションがほとんど書いてありません。今一番新しい新聞記事を見ても、「韓国の大統領が、歴史問題とからめて日本を強く批判している」「6月に韓国は名称変更の動きに出る模様」、という意見だけが詳しく掲載されています。何故、日本の新聞社までこうなの?!
ヾ(`□´)ノガオーッ ←吠えてみた

情報源はインターネットのみなので、この議論を大変限定的な情報の中で行っています。でも、英語しか読まない人たち、日本語は読めるが異国にいてネットしか情報がない人たちからすると、むしろ、日本は他人の領土を奪おうとする悪者のようです。竹島が日本にとって大切なのか、何故竹島が日本にとって固有且つ正統な領土なのか、日本の人たちは何を考えているのか。

こういう情報が外に出てこない理由として:
(A)日本政府の日々の広報活動に関する努力不足の問題、
(B)日本のメディア(特に通信社)が日本国内(外)で、竹島問題の日本の立場を知らしめていない、そして、国内での意見形成ができていない問題

が挙げられそうです。

日本国内に問題があると言うと、内弁慶っぽく聞こえるかもしれませんが、実際、国家がしのぎを削っている国際社会(って概念自体あいまいな言葉ですが)で、日本が国外で自国の立場を声高に主張しないと、味方を得られないのは当たり前。以心伝心なんて、国家間の関係ではありえませんから。

例えば、マレーシアとインドネシアが領有権を主張しあっている、リティガン島とシピダン島、マレーシアとシンガポールが自国領と主張するぺドラブランカ島 etc...日本的には全然関係ない問題ですが、もしこれが国際的に問題として表面化したと仮定したとして、自国の正当性を主張する国としない国があった場合、どちらに耳を傾けるかなんて、容易に想像できるでしょう。



・・・・・・・・・・・
(A)について
竹島問題に対する日本の態度が見えなければ、まるで日本にはそれに対する意見も政策も持っていないように映りますから、少なくても国際的な場面で、日本は、竹島問題に対する立場への理解を広めることに、失敗しているように見えます。では、日本政府はこの問題に対してどういう意見を持っているのかしら。外務省サイトを見ると…。

まっとうな理由が書いてあります。過去には国際司法裁判所で提訴までしているのに、韓国は応じなかったんだって。へー。というか、外務省のこのサイトを見る限り、上記韓国大統領が言っている歴史問題と関係ないのに、なぜ日本政府も、メディアもそれに反論しないの?!(それとも、私の解釈ミスか?)この外務省サイトの内容の一部でもBBCに報道されていたらよかったのに。でも、BBCには、「人の住まない孤立した岩山だが、これは韓国警察により数十年間占拠されてきた」と、しか書いてありません。

今回、何故BBCが日本の主張を載せていないのか。これは「BBCは反日的」とかいう意見も出てきそうですが、その正当性は疑問視しつつ、別の理由も思いつきそうです。

まず、地理的に見て、竹島問題は、欧州には利害関係のない、つまりどうでもいい問題。それについて日本と韓国のどちらの意見にヨーロッパが耳を傾けるかと考えたら、自国の正当性を主張しない国よりも、それをし、情報をくれる国の方なのでは。だいたい世界中には情報がありふれているわけで、そこで新鮮な話題で、信頼できる情報源(例:メディア、政府など)が情報を提供してくれるなら、それを受け入れて報道する傾向になるのは、容易に想像できます。

また、情報戦略の問題。韓国メディアだけが動いているのか、韓国が政府・国レベルで動いているのかは分かりませんが、日本がアッと気づくまえから、すでに背後で情報の提供、根回し、メディアとの関係強化などがされていたのではないかと推測します。(BBCに現れた情報は、どうしてそのように反映されているのかを考えれば…別に英国は、親韓派じゃないと思うし。親日でもないでしょうが。)

あと、大声で騒ぎ立てて、自分を目立たせる側の言い分に目が行きがちになってしまうのは、人間の世界と同様、国やメディアの関係でも同じかと。

と言うことで、ここから、対外メディア対策として日本政府ができることを(素人目に)サラッと挙げてみると、
(1) 自国の意見を盛り込んだ、英文を含む多数言語のプレスリリースに、世界中の通信社にばら撒く、
(2) 各国の大使館の人たちが、この問題について関係メディアを訪問し、地道に説明して回る、
(3) 日頃から、大使館の人たちが、各国の主要メディアと良好な関係を築くことで、何かあったら日本の意見を載せてもらえるよう顔つなぎをしておく、

などでしょうか。とはいえ、きっと他の政治的な要素が関わってきた場合、できることも限られてくるのかもしれないですが。

同時に、対外的に情報発信をする通信社(Jijiとか、Kyodo)が、日本の立場を発信しているのかどうかも、確認する必要がありそうです。彼らの記事は世界中のメディアに配信されているはずだから、そこにちゃんと日本の立場を明記していたら、それを他国のメディアが取り上げるはずかと。

(B)について
日本の中で意見形成ができておらず、またそれが発信できていないのは、日本の立場を人々に報道する力を持つ、日本のメディアが役割を果たしていないからにも見えます。
国内での意見形成について言えば、政府がいくら自国の立場を主張しても、それを取り上げ、国内に流すことができるほぼ唯一のアクターであるメディアが動かなければ、一般に知れ渡ることもないでしょう。意見形成が出来ていなければ、日本の一般の人々の考えを紙面に表わすことができるわけがないし。そして自国の正当性を理解してこそ、一般の人たちは問題に対し、強い立場に出ることができ、国民の支持があってこそ、政府は強く出れるのでは? なのに、韓国の立場だけを流して、「どうしよう??どうしよう??」と不安感をあおっているような印象を受けます。

(無論、日本の意見を発信し、国政・外交政策に寄与するという役目をメディアが持っているわけではないのかもしれないので、メディアには、日本の立場を報道する義務はないのでしょうね。また、情報受領者にとって不要な情報と判断し(メディアも商売だから、売れない記事は載せないという意味)、国内外にこういった情報を提供しないという理由がある場合、情報受領者である国民の無関心も原因になりますね。とはいえ、ワイドショー的情報を好んで流す、メディアのあり方の問題もあるか。)

結局、外交問題に対処する際、情報や意見形成の側面でバックアップするためには、政府の力量はもとより、メディアの機能や力量も、関わってきそうです。外交における失敗を槍玉に挙げることが得意なメディア。報道の自由、民主主義、何でもいいですが、自国の主張を国民に提供することを怠り、他国の主張を一方的に流して、日本の外交に対する自国民の自信をそいでいるその姿勢は、間接的に外交の失敗を導いているようにも思えたのでした。

もちろん、日本の隣国にある新○社通信みたいに、国がメディアを統制して限定した情報だけを流すことになるのもまずいですし、メディアの力って、使い方によっては、国内のナショナリズムの扇動力みたいな方向にも進んでしまうので、難しい問題とは思いますが…。

しかし、日本のメディアは何故、韓国の主張を繰り返し日本国内に流し、日本の立場をあまり表さないのか…、もし今回の問題について日本に理があるのだとした場合、何で自国の政府の味方にならないのだろう…。国民の変わりに政府の不正をチェックし、国民に知らせることは、メディアの役目の1つと思いますが、それイコール、何でもかんでも政府を攻撃するというのとは違うでしょう。生活に関係しない、対外的な問題に対する一般の人々の無関心も、関わってきます(テポドンが飛んできたときは、世論がすごい動いていた印象でしたが、自分の安全に関わるからなのでしょうね)。これらを通じて、日本全体の外交問題に対する姿勢が見えるような気がします。

日本人の愛国心(と日本語で書くと右的に見えますが、英語の対訳であるpatriotismからは、左右の印象を受けないのも不思議)にも関係していそうです。愛国心を大衆を煽動する道具に利用されてきた過去があるからか、それをひきづっているのかもしれません。ちなみに、私も「健全な愛国心」って何か、分かりませんが…。でも、これって言語で定義すべき問題なの?、と言い出すと話がそれるから、とりあえず置いといて。

最も大切なのは、日本にとって、竹島は何なのか、個々人が考え、関心を持って、少なくても、竹島は日本のものかどうかの意見だけでも持てるようになることかしら。でも、残念ながら、日本と韓国の人たちの決定的違いは、自国のことを考えるという熱意のレベルが違いすぎることなのかもしれません。竹島は別に、普段生活している上では全然関係ない話ですからね。

とはいえ、ある問題を人が考えるようになるためには、知ることが必要だし、知るきっかけとなる情報を提供できるのは、政府による広報(アピール)活動のみならず、メディアによる報道も必須です。やっぱり、竹島問題の日本の意見が対外的にも対内的にも現れていないのは、日本人一般の外国との問題に対する関心の度合いの薄さ、政府だけではなく、メディアにも問題があるよー、と思ったのでした。

このままじゃ、他国が日本の味方になってくれることはなく、このまま

韓国の意見で押し切り→韓国の勝ち

になっちゃったりして。日本がそれでいいと思っているなら、このまま韓国の言いなりになればいいのでしょうね。

でも、上記外務省サイトを見る限り、日本サイドに非はなし。この問題、黙って捨ておいていいのですか、というのが、私の意見です。

・・・

ついでに、自分の生活に直接関係しない問題(世界中の長期化した紛争の話、難民流出、砂漠化、地球温暖化など…を含め)について、どうすれば一般の人に関心を持たせることができるのだろう、と思いました。答えは分かりません。

・・・

P.S. メディア論、ジャーナリズムを学んだことがないので、上記は全て素人意見です。
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by gwenlondon | 2006-04-28 07:41 | 生活
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ロンドンに留学していた大学院生です。こちらで見た面白いもの、経験を記録してきましたが、帰国により、ロンドンからの発信は終了となります。これまでありがとうございました。m(_ _)m
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