グラスゴーを離れる夜行バスで、おもしろ温かい経験をしました。
バスの座席でスキンヘッドの男性と同列に座ることになりました。「お隣の席は空いていますか?」というこちらからの質問には、頭を縦に振り、コートをひざに乗せて座席についていたら、コートを指差して、それから上の棚を指差すという、言葉を発さない人。「コートは寝るときにひざにかけるから大丈夫。ありがとう。」と伝えました。
バスが発車して、しばらくすると、おなかがすいたのか、バナナを取り出し、私にもくれました。
「??」と思い、遠慮したのですが、「いいから、いいから ( ̄ー ̄) 」と、男性は手振り身振りでメッセージを伝達、手渡され一緒に食べる私。
しばらくして、眠っていたところ、その人はもう一本バナナを食べ始めたようで、私の手の上に新たなバナナをそっと乗せます。
「いいですって~ ( ̄□ ̄;) 」と、知らない方から色々いただいたら悪いので、今度は私まで一緒に、言葉を使わずに、手振り身振りで意図を伝えたけれど、やっぱり「いいから、いいから ( ̄▽ ̄ ) 」と両手を広げてジェスチャーを見せる…。
で、また一緒に食べる。
こんなことを繰り返していたら、空は白み「SŁUCHACZ? JAPOŃSKI?」と初めて声を出しました。彼はポーランドから来た、英語を全く話さない人だったのです。
ということで、知っている限りのロシア語・ポーランド語の単語を総動員し(←大して知りませんが)、手振り身振りで、2時間ほど頑張って会話したのでした。
リヒャルトさんとおっしゃるこの男性曰く「スコットランドで働いているんだ。ポーランドから女性が来るので、ルートン空港(Luton Airport:ロンドン郊外にある比較的規模の小さい空港)に迎えに行くんだよ。ボクはストーンヘンジ(Stonehenge)で彼女と一緒に誕生日を迎えるのさ。ラブはいいね。」などと、語っていました。久しぶりの恋人との再会が待ち遠しかったみたい。
いい人のようです。
そして、なぜか気に入られ、目的地に付いたあと、一緒に記念撮影。せっかくなので私のカメラでも一緒に写真を撮って、お別れしたのでした。
サワヤカで楽しい経験でした。
←二人の表情はこんな感じ。