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危機の20年と思想家たち
先日返却された、国際関係理論のエッセーの点数が、前回よりは良かったものの、思ったほどは良くなかったので、その理由を聞きに、国際関係理論の先生のオフィスを勇ましく訪問したのですが…。

そこで、自分の書いていなかった論点を沢山列挙されて、完敗、先生に勝てるわけないですもんねー。でも、沢山論点を教えてもらっちゃった(ガッツポーズ)☆ そのお知恵、試験で活用させていただきます♪

a0055525_15311922.jpgそれよりも、先生はご自分の本が日本語に訳され、それが先生のお手元にちょうど届き、とっっても嬉しかったようで、「訳者(9人)が、手間と時間をかけ、一語一句 翻訳して、こんな分厚い本になったんだよ!」と、上下さかさまにして本を見せてくださいました。日本語の本と英語の本の開く方向は逆ですから、上下が逆になるのも当然ですが、事情を知っている者から見るとちょっと(笑)。

そこで、上下を正し、これがタイトル「危機の20年と思想家たち ― 戦間期理想主義の再評価 ― 」、これが先生のお名前、先生のお名前を日本語風にカタカナ読みすると…、と説明してあげたら、大喜びのご様子。先生が「読みたかったら貸してあげますよ」と嬉しそうにおっしゃるので、「ええ、春休み(イースターホリデー)中に読みます」とお借りしました。しかも、英語版も貸してくださり二冊。試験勉強でこの分野の勉強をする予定だったのでラッキー☆

先生は、E. H. Carr(E.H.カー)という、英国の外交官であり歴史家でもあった人物の作品を研究しています。E.H.カーの専門はロシア史ですが、それよりも第二次世界大戦が始まる1・2か月前に発表した、「危機の20年(The Twenty Years' Crisis)」という本の方が有名です。この本の内容を簡単に言うと、第一次世界大戦後からこの本が発行された1939年までの20年間、人類の歴史上最も平和的な時代であったと言われています。第一次大戦を終え、新しい世界秩序として、国連の前身である国際連盟が創設されたり、ウィルソン米大統領(当時)が平和原則を掲げたりと、理想主義を掲げた国際政治を行っていたり(米国自体、米議会の否決あい、国際連盟には加盟しませんでしたが)。しかし、途中で日本などが脱退をし、状況がきな臭くなり、人類の歴史上最も悲惨且つ大規模な第二次大戦に突入することに。

カーは、この最も平和的と言われている20年は、確かに表面的には紛争はなかったが、第一次対戦前から存在する紛争の火種は存在していると指摘、まもなくそれは大きく燃え広がるだろうと、第二次世界大戦を、開戦数か月前の本の発行(つまり書いたのは開戦よりもっと前)時に、予測していたのです。そして、その火種と、ウィルソンの理想主義の甘さ、イギリスやフランスがナチス=ドイツに対して取った宥和政策を、戦争を発生させないために支持するなどしています。そして、貸してくださった本は、E.H.カーの20年間にくすぶっていた火種に対する議論を検証している本なのです。

とはいえ、私の先生が、カーの議論に対して何を思っているかは、まだ知らないので、試験対策も兼ねて、読んでみるつもりですが、そのことよりも、先生が本を嬉しそうに紹介し、貸してくださったのを見て、私もなんだか嬉しくなったのでした。
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by gwenlondon | 2006-03-19 09:30 | 勉強
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ロンドンに留学していた大学院生です。こちらで見た面白いもの、経験を記録してきましたが、帰国により、ロンドンからの発信は終了となります。これまでありがとうございました。m(_ _)m
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