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オランダ・ハーグの旧ユーゴ国際戦犯法廷で裁判にかかっていた、旧ユーゴ大統領のスロボダン・ミロシェビッチ氏の訃報を先週末、インターネットで見ました。急なことで驚きました。コソボ紛争で「人道に対する罪」「大量虐殺」など66の罪状で99年に起訴され、欧米諸国からは「民族浄化を計画、指揮した大罪人」と非難を受けていますね。

彼を非難するつもりも擁護するつもりもありません。大量虐殺を指揮したのは、事実でしょう。それに国際政治のパワーポリティクスという点から考えると、敗者側に弁明の余地などなく、真実は勝者がもたらすことになるものだし。それ以上に、その場で本当に何が起こったのかなんて、そこにいた人しか分からないし、新聞を読んだだけで、我々が真実を知り理解するなんて到底無理。それに、もし戦争が2グループで行われた場合(ボスニアの場合は三つ巴だけど)、どちらのグループにも言い分があるから、それをどちらが正しい、誤っていると、誰がどの立場で判断するのかによって、真実も変わってくる。(例えば、ミロセビッチは、「国内にいるムスリムの武装勢力が、セルビア国民を襲撃しているため、国民を保護するために応戦した」という持論を、裁判所で展開していました。)

ミロシェビッチのやったことは罪に問われるべき。でもね、この紛争で起こった責任者は沢山いるはずで、彼はそのうちの1人。そして、その責任者たちは全員、セルビア側にいるというわけではない。
いつもそう。敗者が戦犯者になり、勝者は人道に対する罪に問われることはない。同じようにクロアチアでナショナリズムを高め、「やらないとやられる」と、クロアチアの市民を扇動した、フランジョ・ツジマン(Franjo Tuđman)クロアチア元大統領は、欧米側に付いたため裁かれないの? NATOの空爆でどれだけの人が犠牲になったか、NATOはムスリム勢力に加担していましたが、それは本当に正しい選択だったのか etc etc...

この他に、正義(justice)とは誰のためのものなのとか、真実は誰がどう作るのか、西洋的価値観や民主主義(democracy)は文化に関わらず全ての国に適用されるべきであるのかとか、色々な問題が関わってくると思います。法廷が役割を終えて、10年くらいしてやっと、色々な検証資料が出そろうと考えると、ミロシェビッチの所業や、裁判の公正さなどについて、今判断するのはまだ早いのかなと思います。私は裁判の専門ではありませんが、なぜ紛争が起こるのか、起こったのかを、学ぶ者として、彼の死をきっかけに、色々と考えさせられたのでした。
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by gwenlondon | 2006-03-14 07:52 | 勉強
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ロンドンに留学していた大学院生です。こちらで見た面白いもの、経験を記録してきましたが、帰国により、ロンドンからの発信は終了となります。これまでありがとうございました。m(_ _)m
by gwenlondon