カテゴリ
ロンドン一般
勉強
生活
Experience UK
ワールドカップ 2006
自己認識
試験期間中...φ(。。;;)
今日の出会い
ボローマーケット
グラスゴー
グリニッジ
統計から垣間見るイギリス
クリスマス2005
自己紹介
ロンドンはただ今…
ライフログ
紛争出身国の学生から認識させられる限界
紛争国から来た学生の、「紛争と平和構築」の授業で見せる視点は、いわゆる先進国で紛争を外部の視点から見ている国から来た学生たち(私を含む)のものとは異なります。

当然のことながら、彼らは紛争を当事者の視点で見ています。少なくとも紛争で親族を失うとか、生まれ育った土地や家を破壊されるといった経験のない学生や、それを見る機会のなかった人には、こういった視点を持つことは不可能です。現場で数年かけて密着して生活しない限り、持っている「フリ」にしかなり得ないと思います。

授業では、紛争が発生する原因とそれの解決方法を講師が色々な本やレポートから抜粋して説明したりしますが、紛争発生国の出身学生は、無論、過去に自分たちの国で経験した紛争の歴史を当てはめて考えることができます。これは、いわゆる英語圏の研究者が紛争現場に数週間滞在しただけで、まるで何もかも分かったように書いている現場レポートについては、いとも簡単に論破してしまいます。

彼らの発言を聞いていると、現場に数週間数か月間滞在しただけの研究者が書いた記録からしか情報を持たない第三者が入ってきて紛争を解決するとか、援助のパッケージを作成するなんて、無理なのではと思わされます。もちろん全ての情報がそういった情報であるわけではないと思いますが、どれだけの情報が現実を表す情報なのでしょうね。そして、なにが現実なのだろう。紛争出身国の学生が言うことだって、主観の入っている情報でありうるわけですし。国連機関の現地事務所で働いている人でも、国際職員は役人だから特定の国の問題だけに長期間従事することはできないでしょうし、2年~4年ごとに異動がある。また、英語に堪能な現地職員が情報を作成しても、本部レベルの人に取り上げてもらうのって可能なのでしょうか。NGOでも色々な種類があるけれども、彼らが発表する資料で信憑性のあるものを探すのも大変そう…話がそれました。

話をもどして、紛争国から来た学生の話を聞いていると、私なんてそういった研究者が書いた論文かどうかの判断はできないので、何でもかんでもとりあえず読んで、その現場のことを知った「気」になっているだけなのだ、と認識させられます。それ以外のソースがないので仕方がないと言ったらそれまでですし、必ずしも情報が「事実ではない」というわけではないと思いますので、勉強しないよりもした方がずーっと良いはずです。理論を知って消化するのは興味深いし、紛争や国際関係のことを分かった「気」になれるけれども、さらにこれを現実に当てはめ、自分なりの理論を構築し、何よりも「現場を知」ってそれに対応するには、結局現場に行って、現地の人と衣食住を共にして相手とシンクロしない限り、無理なことなのだと思います。

来学期にでも、トルコの学生をランチにでも誘って話を聞いてみようかなと思いました。この分野の勉強を始めてまだ10週間とちょっと。分からないことばかりですし、理解しようと思っても、国際関係や紛争の分野を幅広く触れるだけの大学院の一年間ではとてもじゃないけれども無理だし、少なくとも私の大学院で提供している修士課程の授業とそこで求められている勉強とは異なります。(修士課程で求められる勉強は、沢山の文献を読み、色々な意見を知り、それらの文献のサポートを得て自分の論文を書くことと言われました。それ以上のことをするのは博士課程ですって。)

冗長であまり論旨がはっきりしていません。たぶん、私ももう少しこのことについてよく考えるべきだろうと思います。こんなことを書いてしまって済みません。
でも、ご関心のある方はご意見等寄せて頂ければ幸いです。
[PR]
by gwenlondon | 2005-12-19 10:36 | 勉強
<< 今日のクリスマス - 10 - 今日の過ごし方 ~後編:スープ... >>
トップ

ロンドンに留学していた大学院生です。こちらで見た面白いもの、経験を記録してきましたが、帰国により、ロンドンからの発信は終了となります。これまでありがとうございました。m(_ _)m
by gwenlondon
以前の記事
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧